口数の少ないヒロインに萌★映画 ROMA/ローマの魅力

周りの人々に微笑みを。。

でも興味がない素知らぬ態度で とても感じ良く

多くを語らない声の小さな女性。

そういう人に私はなりたい。

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沈黙は金と言います。

私はこれほど正しいことわざはこの世にはないと思うのです。

 

口は災いの元と言いますが、その災いによく被災して生きる現在進行形です。

 

私の会社にいるのです。

多くを語らず物静かで、そして静かに微笑む女性が。

その方を2年ほど見てきて、私を含め周りの同僚たちは彼女に興味を持ち

そして大事に扱おうという思うのです。

 

何を考えているのだろう?

口数は少ないけど常に笑顔で目があうと微笑んでくれる。

もっと知りたい。話してみたい。仲良くなりたい。

そんな気持ちにさせてくれるのです。

二人で話す機会があるとなぜかとても得した気分になるのです。。

 

沈黙は金。。雄弁は銀。口は災いの元。。。

 

前置きが長くなりましたが、

会社の素敵な彼女と重なるヒロインが登場する

ROMA/ローマという映画を紹介します。

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舞台は

1970年と1971年を舞台としたこの映画はメキシコシティで育ったキュアロンの半自伝的な物語であり、とある中流家庭とその家政婦の日常が描かれている。タイトルはメキシコシティコロニア・ローマに基づいている。

引用:Wikipedia

キュアロンとはこの映画の監督様ですね、この方すごいですよ!

ゼログラビティなど有名なハリウッド映画の大監督様です。

で!映画の話に戻りますが

この中流家庭に雇われているメイドが口数の少ない微笑みのヒロインなのです。

 

この家庭には子供が4人いて

食事の世話。掃除。子供の世話などを担っております。

 

日本では考えられないのですが、対等な関係でお世話するのです。

子供たちも身の回りを手伝ってくれる大事な友達という風に接します。

彼女に甘えたり、抱きしめたりと愛情の芽生えた関係なのです。

彼女はその愛を疑わず受け入れて、メイドという立場もちゃんと理解している姿勢が

とても好感を持てるのです。

 

 

雇われ家族との関わりや彼女のプライベートを通し

周りの人々の心の移り変わりや、激動の時代背景などが繰り広げられていくのですが

子供たち以外の登場する男性たちがなんともクズなのです。

そのクズたちの攻撃ににも屈せず、状況を受け入れながら

子供たちを守り、歩んでいく女性たちの強さも描かれています。

 

この映画を見た知り合いと映画について話したのですが

とても難解!と仰ってました。

 

難解というところでは

前述で申し上げた沈黙のため、ヒロインの心情がなかなか読み取れないというところ

しかし、沈黙と漂う好感にヒロインの気持ちに注目せざるを得ないのです。

もう!!知りたくて必死になりました。

なんで!!なんで!!と

 

淡々と流れる日常の物語ですが、

エンディングに近づくとなぜかとても寂しい気持ちになりました。

彼女をもう見れないのか。という寂しさです。

なんなんだろう。激しく求められてもいないのに彼女のことを

すごく好きになってしまいました。

 

正直彼女はずんぐりむっくりでとても頭が大きく、

お顔もいまいちなのですが(ヒドイw)

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視覚より心を奪われてしまいました。

見終わって5日ほどたちますが、

作品の世界観も含め夢うつつな心情がまだ残っています。

 

フシギ。。。